アフィリエイト初心者さんが、勘違いし易い箇所の注意喚起2回目。

今日も、これまでのクライアントさんとのやり取りの中で、得たボクの所感をお伝えします。

ちなみに、初心者の定義とボクの知識の源について←はこちらをご確認下さい。

アフィリエイトの基本を忘れているorやらない。

このサイトでも何度か書いていますが、アフィリエイトで成功するための、基本中の基本概念として、顧客志向顧客目線で発想しなければならない、という要件があります。

顧客目線とは、端的に言うと、自分が売りたい物を売るのではなく、市場で売れている物・求められている物を売る、ということであり、自分が伝えたい情報を伝えるのではなく、市場で求められている情報を提供する、ということです。

これは、アフィリエイトに限った話では無く、流通・小売り業であれば基本中の基本なのですが、多くの方がこの部分を忘れがちです。

傍から見ていて、本当に人間って弱いなあと思うこともしばしばですね。

さて、この現象、ピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますので、具体的にはどういうことか?と言う部分をお伝えしますと、まあ一番多いのはリサーチ不足が引き起こす、商品選定ミスですね。

売れない売れない、と嘆くクライアントさん。ボクが、「これ、売れているんですか?」と尋ねると、「解らない」とか「多分」というキレの悪い返事が来ます。

そこで、もう少し追求すると、今度は「自分なりにはやったつもり」と仰るのですが、実践内容を伺うと、その「自分なりに」というボーダーが明らかに低すぎたりします。

更に追求すると、「だって・・・面倒臭いんですよ」と本音を漏らしますw

また、別の例で良くあるのが、価値の見誤り。価値観の相違とでも言うのでしょうか。

リサーチもしっかり行っているのに、最終的に自分の価値だけで商品を見てしまい、本来推すべき商品をハズし、別の商品を強く推してしまう、という例もあります。

例えば、キャンペーンなどで、今なら定価の30%で購入出来る上、アフィリエイト報酬が変わらない案件や、販売価格が変わらないのに、アフィリエイト報酬だけが引き上げられた案件などに、無条件で飛びついてしまうというあんばいですね。

これらの例は、完全に自分都合で商品を選定してしまっていますから、成果が上がりませんし、仮にその案件で多少上がったとしても、継続して大きな伸長は望めません。

なぜならば、両ケースは、アフィリエイトの基本、商売の基本から逸脱してしまっているからです。

オークションを例に考えてみましょう。

あなたはオークションってやったことありますか?

日本では、ヤフオク!が一番メジャーなマーケットですが、このオークションの仕組みを考えると、顧客目線の重要性というものの輪郭(りんかく)が、クッキリ見えるかも知れません。

オークションの活用法として、素人さんが考えること、ヤフオク!でもコピーで謳っていることは、不用品の出品です。

家庭にある、要らないものをヤフオク!で出品してみませんか?といったものですね。

もう読まないコミックとか、壊れたパソコンとか、中古のゴルフクラブとか・・・要らないものが少しでもお金になれば、という発想から、個人のユーザーでも頻繁に活用している人も多いです。

さて、ここで考えてみましょう。このようなオークション活用法では、出品者にとっては要らないものですから、いうならば価値はゼロ円です。下手すると、廃棄する費用が掛りますから、文字通り「タダでも良いから持っていってくれ」という思いで出品される方も多いでしょう。

でも、その品に入札する方は、お金を払っても、出品者にとってはゼロ円価値のものが欲しいのです。場合によっては、複数の人間と「競る」場合もありますから、出品者にとっては、笑いが止まらないか、小心者の方にすれば「いいのかな」と不安になる場面もあるかも知れませんw

ただ、これが市場の原理です。

ある人にとっては、価値が全く無いタダのゴミでも、必要な人にとっては、いくらお金と積んでも手に入れたいアイテムという場合もあるんです。

アフィリエイトに置き換えてみる。

これをアフィリエイトに置き換えてみましょう。

アフィリエイターの立ち位置は、市場に商品を提供する側ですので、オークションで言うと出品者側になります。

品物を出品するとき、自分の価値観だけで出品すると、どうなるでしょうか?

例えば、田中さん(仮名)という方が、定価20万円のカーナビを3か月前に買ったとして、いまひとつ使い勝手が悪かったから、買い替えようと考えましたとしましょう。

定価が20万円だし、買った値段は16万円。3か月しか使っていないし、買い替えるのにまたお金が必要だから、田中さんは15万円なら売れるだろうと予測します。

こんな発想、素人としては、あり得る発想ですよね?

でも、実際に15万円で出品してみると、何度再出品しても、入札はおろか、ウォッチリストにも入れられない。結局売れずじまいで1年以上が経過してしまう・・・

こんなケースが、絶対にあるんですよ。

なぜ、そうなってしまうのか?アフィリエイトの基本を思い起こせば理解出来ますよね?

田中さんは、市場のリサーチを全くせず、自分の都合だけで値入(ねいれ)をしてしまったのです。リサーチをしていれば、田中さんのカーナビの中古相場はいくら位なのか、人気があるのかは、少なくともヤフオクを巡回すれば解ります。

そこを怠れば、このような結果になるのは、至極当然の話です。

素人考えがツボにハマる時だって確かにあります。この例で言えば、田中さんのカーナビが人気商品であり、中古市場にあまり弾が出回ってないアイテムであれば、15万円でも安いと市場に感じて貰えて、即落札されるというケースも無くはありません。

ですが、そこで調子に乗ってしまい、その先も同様の戦術で利益を出し続けることが出来るほど、ビジネスは甘いものではありませんからね。

まとめ

やりたいようにやるのは、趣味の域を出ていません。

ビジネスとして、アフィリエイトに臨むのであれば、基本中の基本である「顧客発想」を絶対に忘れてはいけないのです。

そして、アフィリエイトにおける顧客発想法とは、リサーチを繰り返すことで身に付けることが出来ます。

面倒臭がりそれを怠たれば、成果が出ることなどありませんよ。