売上を上げていくには、取り扱う商品を増やせば良い。

売上とは、客数×購入率×客単価ですから、客単価を上げる、もしくはせっかくのアクセスを逃がさない為に、いろいろな商品をサイトに掲載したい、と思われる気持ちはとても理解出来ます。

リアルビジネスでみると、家電量販店やスーパーなどは、まさにその発想で品揃えをしていますしね。

アフィリエイトは掛け算という話を以前しましたが、例えは違っても、その理論から言うと、商品の数を増やせば少なくとも購入率は上がるはず、と判断される方も多いでしょう。

この発想、100%間違いではありませんが、勘違いもしやすいので、お伝えしておきます。

アフィリエイトサイトは主張を明確にすべきなのです。

売上が欲しいあまり、いろいろな商品を掲載して、これは私のお気に入りです、とか、これもおススメです、など、どれもこれも推奨してしまっているサイトをよく見かけます。

特に同じジャンルの商品同士だと、これはもう最悪です。

家電でも美容でも情報商材でも、どんな商品群にもこれは言えることだと思うですが、訪問者が求めているのは、何も商品の情報だけでなく、管理人の主張である場合も多いんですよね。

例えば、地上デジタルへの完全移行が始まった2011年、地デジチューナー内臓のTVを、買ったことが無い人で買う必要がある人、が世の中に溢れました。

人間というのは、購買経験というものが、判断基準に大きく寄与します。

つまり、地デジ対応のテレビなど、買ったことの無い商品、購買経験が少ない商品というのは、何が良いのか、どれが自分にふさわしいのか、自分では全く知識が無いので、「誰かに決めて貰いたい」という感情が強く働くんです。

あなたも経験があるのでは無いでしょうか?どれが良いのか解らないから、店員さんの言われるがまま買ってしまったという物が。

ですが、購買経験の多いもの。例えばトイレットペーパーであれば、購入経験も使用経験も、これまでの人生で数え切れないほどあるでしょうから、価格と使用感のバランスで選ぶ方が大半でしょう。

トイレットペーパーで新商品が出るたびに、検討する人とか店員さんに使用感を伺うっていう人はそういませんし、逆に価格だけで「常にこれ」と決めている人の方が多いのではないでしょうか。

しかし、地デジ対応TVは、いくら価格が安くても、あの高いほうとは何が違うのか、私が欲している機能は実装されているのか?というところを、キチンと判断したいと考えるはずです。

家電量販店であれば、そこに聴ける販売員が沢山いますから、あのような展示をしても商売は成立しますが、アフィリエイトサイトの場合はそうは行きません。

ですから、いつも言うことですが、リサーチをしっかりと行い、サイト構成はターゲットを絞った形にして、あなたにはこれがおススメです、という明確な主張をすることが大切なんですね。

購入率アップ、客単価アップは関連商品で狙うこと。

ということで、いうならばアフィリエイトサイトは「専門サイト」にするべきなんです。

表現方法としては、あなたが売りたいおススメ商品を全面に出す、というよりも、その商品がもたらす、問題解決事案の専門サイトとする形ですね。

例えば、黒酢をアフィリエイトするのであれば、「おススメの黒酢:●●●の効果をレビューします」では無く、黒酢がもたらす効果によって、得られる効能(高血圧の予防、血流改善など)の専門サイトにするべきなのです。

これは、どう戦うかではなくどこで戦うか、という話にも繋がるのですが、高血圧を含め、健康を意識している方は世の中にゴマンといますから、リサーチをしっかり行えば、まだまだあなたの独壇場に成り得るターゲットはたくさんみつかるはずです。

そして、その中で購入率と単価アップを図るために、関連する商品をピックアップして、それについても、しっかりとコンテンツを詰め込むのです。

アマゾンなどでよく見かける「合わせて読みたい」とか「この商品を買った人は、こんな商品も買ってます」というノリですね。

アマゾンのノリを、そのままパクっては芸がありませんし、説得力がありませんから、十分なコンテンツは必要ですが、このサブコンテンツの充実が、ロングテールでアクセスを呼び、結果メインで扱う商品の成約にも繋がりますので、ここはシッカリと押さえて下さいね。

まとめ

本当におススメする商品が、同一ジャンルにたくさんあるのであれば、それらを紹介するのは全然構わないんですけど、その場合は必ずサイトを分けて、それぞれの商品の特徴とかセールスポイントを明確にして、訪問者にアピールしないといけません。

なぜならば、アクセスしてくれる訪問者さまは、あなたという人間を全く知らない人なのですから、見ず知らずの人に、同じような商品を、あれもこれも良いですよと言われても、まったく判断が出来ないのです。

せっかく購入意思が満々の方でも、あなたのそのサイト構成によって、目移りして購入意思は迷いに変わり、購入をためらってしまうと言うケースも出てくると思います。

少なくとも、ボクは過去に何度かありましたしね。

そうではなく、サイトはターゲットを明確にし、その悩みに特化した構成に仕上げること。

これが、購入率と客単価アップに繋がり、ひいては売上アップに繋がる最善の策なのです。