ボクはあまりテレビを見ないのですが、先日、女房の買い物に付き合わされた時、スーパーの駐車場(車中)で、とある報道番組を見ました。

報道番組と言っても、よくあるニュース番組の1コーナー、そして内容ですが、これもよくある「税金滞納者への税務署の対応ドキュメント」です。

警察24時間、麻薬・万引き・痴漢Gメンなどと並び、定期的にこの手の、納税滞納者を追い込む調査官物語を民法で放送しますけど、これは庶民への啓蒙(けいもう)なのか?はたまた「他人の不幸は蜜の味」の原理が働いての、高視聴率が狙えるからなのかは不明ですがw

数年前までは、全く興味が無かったこの特集ですが、サラリーマンを退職した今、大きく言えば「他人事では無い」ので、これまでとは違う心境で眺めてみました。

その感想ですが、「世の中本当に考えが甘い人が多いなあ」というものです。

アフィリエイトをはじめようとしているあなたにも、十分関わりのある話ですので、今日の記事は、居住まいを正してお読みいただければ幸いです。

アフィリエイト収入にかかる税金について

まず、大前提として、アフィリエイトで収入を得れば、その分、税金を納めなければなりません。これは絶対に、です。

あなたがサラリーマンで、会社からお給料を貰っている立場だとすると、当然所得税や市県民税、厚生年金や社会保険料を差し引かれた分を、手取りとして毎月受け取っていると思います。

そして、毎年11月末~12月にかけて、年末調整(年調)を行い、払い過ぎた税金を返納して貰ったりしているハズです。

ボクもそうでしたが、多くのサラリーマンは、この流れでずっと勤めて来ているので、確定申告という言葉は知っているものの、自分でやったことが無いという方も多いのでは無いでしょうか。

アフィリエイトで得た収入から経費を引いた所得が、その年20万円を超えれば、翌年の2/16~3/15の期間中に、必ず確定申告をして、税金を納めなければならないのです。

副業としてアフィリエイトに取り組むのであれば、この時点(実際に通告されるのは、恐らくその後数週間~数か月後ですが)で会社にバレます。

少なくとも経理担当者さんには、あなたの給与以外の収入を知る情報が回りますので、ここは注意が必要ですね。(後日、別エントリーにて対策をお伝え致します)

確定申告とは、あなたの年間所得と納税額を確定する為にする行為、と言えば解り易いかも知れません。

あなたはお給料から毎月税金と社会保険料金を、ずっと支払っていますから、仮に20万円ほどアフィリエイトで所得が増えたとしても、納める税金は微々たるものでしょう。

しかし、これが300万、400万と増えていくと、税率が変わって来ますので注意が必要です。

とは言え、はじめる前からそこまで心配してしまいますと、何も進まないという可能性もありますから、今の時点は、そういうものだ、という認識程度で良いと思いますよ。

収入(所得)が少なければ税務署にバレない?

例えば、サラリーマンが副業でアフィリエイトに取り組んで、月に5万~10万程度の収入を得ていたとしましょう。年間では、60万円~120万円程度ですね。

サラリーマンであれば、個人事業主とは違って、毎月お給料から天引きで、諸々の税金なりを引かれていますから、この程度の収入であれば、少なくともバレ難いとは感じます。

ですが、あなたはアフィリエイトで、ずっと収入を得ていくおつもりですよね?

アフィリエイトは、継続していると、いつ報酬が跳ね上がるかも解りませんし(これは大げさな話ではありませんよ)、累計金額が一定の金額になれば、ASPから税務署にデータを送られるかも知れません。

そうなると、過去の所得にまで追徴課税が発生しますし、この追徴課税というのが半端ではない率で要求されるのです。

その場の得をえて、その後ずっとビクつきながら活動しても、大きな成果は成し遂げられないと思います。

たとえ最初は少額であっても、キチンと納税をするという癖を今のうちからつけておきましょう。

多くは節税ではなく脱税をしている。

税率のことや、節税の対策(経費計上出来るものなど)の詳細情報は、追って別エントリーするとして、節税行為とそれに似た行為について、今はお伝えしておきます。

税金のことをはじめとする、お上(国)が決める法律というのは、グレーというか、基準が明確では無いものが、相当あると思うんです。

事故で言えば過失の割合というのもそうですし、税金で言えば経費判断ですね。

これ、素人が網羅しようと思ってもまず無理だと思うんです。なので、どうするかと言えば、税金のプロである税理士と顧問契約を結ぶことですね。

顧問料や記帳代、そして決算手数料などをケチって、「オレは自分で確定申告している」と偉ぶる人も大勢いらっしゃると思いますし、経験を積まれていて、上手いことやっている人も恐らく沢山いらっしゃるでしょう。

でもそれは、経験を積んでいるから出来るワケですし、しかも税理士から言わせると、ご自分の都合のみで判断して、経費計上してしまっている、というケースも少なくないようです。

これが、節税では無く脱税ということですね。

サラリーマンが副業で、これからアフィリエイトを始めるという場合、もしくは専業としてこれから取り組むという場合は、税金のプロに判断して貰い、少なくとも「自分だけの判断ではなく、プロに見て貰ってますよ」というアピールを申告時にするほうが、長い目でみると余計な出費を抑えることが出来ると思うんです。

相手(税務署)もプロです。上場企業でも無いところに立ち入り監査に入る時は、それなりの根拠を持って入ってきます。

そして入ってくるからには、人間を使うワケですから、これまたそれなりに徴収するつもりで、あらゆる資料に目を通すでしょう。

こうなった場合、ご自身にはヤマシイつもりは無くとも、プロの目から見れば、これは経費として認められないよ、というものも、多分に出てくる可能性があります。

その分、追徴課税が来るんですから、さっきも書いたように、ハンパ無い税率の追徴課税を支払うのであれば、最初から適時税理士に相談して、税務署に対して「それなりの根拠」を与えないようにすべきだと思うんですよ。

ボクが勤めていた会社の初代社長が、再三言っていましたが、税金は正しく支払うこと、これが社会貢献に繋がり、ひいては会社の存続に寄与すると。

今、まかりなりにも経営者となり、ボクはこの言葉を常に心がけています。

たくさん納めるのではなく、正しく納めること。

この気持ちをもつことが、事業の発展に繋がっていくということを、ボクは信じて止みません。

副業ではじめるあなたにも、お伝えしたいのはこの気持ちなんですけど・・・

少なくとも、「知らず知らずのうちに脱税していた」ということの無いように、ご注意下さいね。