世の中、上を見てもキリがありませんが、
下を見ても底がありません。
あなたが、健全なる精神の持ち主であるご両親に、
育まれた方であれば、
「どちらにしてもキリが無いなら上を見て生きなさい」
との教えを受けたことでしょう。
- あの人よりも、私の方が頑張っている。
- あいつの年収なんて、たった○○○万円だぜ。
と、下を見て安堵するよりも、
- あの人のようになりたい。
- あいつより、上に行きたい。
そんな向上心を湧き出でさせる為には、
数字という客観的事実が明確な個人を特定し、
その人を目指す、という行為は、
確かに特定の状況であれば、非常に有効であると言えます。
その代表が営業でしょう。
営業マンは、契約件数、販売金額が絶対です。
いくら「自分は頑張っている」と言ったところで、
会社は数値をもって判断します。
あいつより、オレの方が営業先は回っているのに、
なんで成績はあいつの方が上なんだ!
と、憤慨しているヒマがあったら、
いつかあの人のように、効率よく営業活動が出来るようになりたい。
という発想を持ち、成績の良い人の行動や言動を、研究する。
こんな行為は、決して否定されるようなことでは無く、
正しい思考であり、健全なる成長手段だと思います。
しかしですね、この発想が悪影響を及ぼす仕事もあるんです。
それが、サイトアフィリエイトですね。
過ぎたるは及ばざるがごとし。百害あって一利無しのSEO施策。
結論から言えば、
「競合を意識するな」
ということではありません。
「意識し過ぎるな」
ということでです。
例えばですが、とあるジャンルでサイトを作り、
あなたのサイトが90位だとして、100位のサイトを見て、
「あのサイトより上だから良いか」
とは思わないでしょう。
下を見ても仕方が無い、ということは、リアルもネットも、
そう違いはありません。
「あの人に比べたら、自分は幸せだ」
という思考も、大切と言えば大切なんですが、
それはまた別のはなしでして。
問題は、あなたのサイトが9位に表示されていて、
競合サイトが1位~3位までを占めている。
しかも、コンテンツの数や質をみると、
明らかにあなたのサイトの方が上なのに、
絶対に抜けないサイトがある。
アフィリエイトをしばらく実践していると、
このような状況も、一度や二度では無く遭遇するでしょう。
また、これはボク自身の駆け出しのころの話になりますが、
ロクにコンテンツを詰めず、メインと呼べないメインサイトを作り、
とにかく上位表示を果たしたいがために、外部SEO対策に明け暮れてしまう。
下手を踏んで、そんな愚行を冒してしまう場合もあるかも知れません。
これは、明らかに、競合を意識し過ぎたための失策です。
抜けない競合サイトがあるからと言って、
過度な外部SEO対策を施す行為は、100害有って一利無しです。
そして、なぜそういう行為に走ってしまうかと言えば、
このカテゴリで何度も繰り返しお伝えしている、
どう戦うかでは無く、どこで戦うか?という基本戦術と、
顧客目線の発想を忘れてしまっている可能性があります。
顧客目線のコンテンツが、結果上位表示に結びつく。
競合サイトを意識し過ぎてしまうと、
結果的に基本を見失いかねません。
何をやっても(コンテンツに磨きをかけても)
そのキーワードで上位表示されないのであれば、
戦う場所を間違えている可能性が高いです。
その段階で、外部SEO対策(被リンク対策)を講じれば、
確かに順位が上がる可能性はあります。
しかし、そのようなニワカ施策は、グーグルのアップデートの度に、
肝を冷やすことになったり、いずれ結局順位が下がってしまったり…
そんな憂目にも逢いやすいのです。
ならば、どうすれば良いのか?
となるのですが、当然、
戦う場所を変えましょう。
キーワードの発想方法を変えて、追加コンテンツの充実を図るのです。
キーワード発想の目先を変えることで、新たなコンテンツを
盛り込むことが出来ます。
目先を変えると言っても、
「競合が作成していないキーワードでコンテンツを」
という、競合対策の発想ではなく、
「こういう切り口もあるのではないか?」
という、顧客発想です。
新たなニーズの掘り起こし、とでも言いましょうか。
例えば、あなたがワインが好きで、ワインのことなら、
スラスラと記事が書けたとしましょう。
ワインの銘柄は多数ありますし、アフィリエイト出来る商品も
そこそこありますが、絶対的な成約件数は、
クレジットカードなどと比べると少ないので、
穴場と言えば穴場、中穴くらいのポジションでしょうか。
しかし、そうは言っても、誰しもが思いつくキーワード、
- 「○○ワイン 通販」
- 「○○ワイン 価格 比較」
- 「○○ワイン 在庫 納期」
などは、競合がひしめくキーワードであることは、
検索しなくとも解ります。
これらは、欲しい人が検索するキーワードであることが、
容易に推察されるキーワード。
つまり、成約に導きやすいキーワードですから、
アクセスに対する成約率(効率)が良いので、
人気があるワケです。
では、顧客発想で見た場合、というのはどういうことか?
「ワインを必要とするシチュエーションとは?」
を考えるのです。
結婚記念日、ホームパーティ、誕生日などでしょうか。
試しに「結婚記念日 20年目 レシピ」で検索してみると…
無料ブログが1位です。
ちょっとコンテンツを入れればすぐに抜けそうですね。
別のコンテンツと言っても、3年目、5年目、10年目など、
記事タイトルを区切りの年にして、コンテンツ内容は、
クックパッドなどのレシピサイトを参考に詰め込めんで、
毎記事の最後に、○○ワインを推奨する、という流れで良いです。
節目の年を迎える夫婦は、毎年いらっしゃいますので、
ニッチではありますが、永続的な需要が見込めます。
注意しなければいけないこととして、物販は頻繁に
アフィリエイト出来る商品(アフィリエイトリンク)を、
適時更新しないと、販売中止とか広告中止があります。
でも、アドセンスと織り交ぜて、ワードプレスのプラグインを
有効的に利用すれば、効率の良いアフィリエイトサイトが出来そうです。
上でも無く下でも無く、目線は常に・・・
このように、ワインひとつとっても、
販売者目線(アクセスを効率よくキャッシュに換える戦術)では無く、
この商品を欲しがる人は、どんなシーンを迎える人かを考える、
顧客目線でキーワードを考えれば良いのです。
この発想、競合を意識し過ぎてしまうと、見失いかねません。
アフィリエイトで稼げる人と稼げない人の違い。
それは、上でも無く下でも無く、自らを見つめる視点、
定期的に、自分が「顧客目線」で考えられているか?
を、客観的に見直すことが出来るかどうか。
ボクはそう考えております。