メンターとは、仕事や人生全般の、指導者とか助言をしてくれる人という意味で、最近良く目にし、耳にすることばです。
ボクなんかの世代は、ストレートに、「先生」とか「師匠」と呼んでましたし、今でもそう呼びたいのですがね。
アフィリエイトの世界でも、このメンター制度と言いますか、師匠&弟子という関係の人は沢山いて、目立つところでは、やはり情報販売系の方々でしょうか。
また、個別に活躍されている人たちでも、このような関係性を保っている方は、少なくありません。
仕事でも人生でも、良い指導者、良き師匠を持つことは、自分の成長を促進しますし、心の拠りどころとしての効力は図り知れませんので、あなたがメンターを求めること自体は、まったく否定しませんし、むしろ大賛成です。
でも、少しだけ注意して欲しいことがありまして・・・
メンターをもつ時に心掛けて欲しいこと。
サラリーマン時代、たまに「●●さんに一生ついていきます」などという言葉を若い子に言われました。
自分も相手も、高校生であればいざしらず、いい大人がそんなこと言って、言われて、良い気分になるとでも思っているのでしょうか。
当たり前ですが、こういうことを本気でも社交辞令でも、平気で口にする子の言葉を、ボクは一切信用しませんでした。
だってボクには、この子が「自分を守って下さいね」と、ご主人に尻尾振っている犬にしか見えないんですよ。
また、サポートしたり、ノウハウを提供したりしていると、「本当にありがとうございます!私を弟子にして下さい!」というような、恥ずかしいことを言ってくる方もいらっしゃいます。
そういうことを平気で言えるってことは、それだけ空気が読めないということですから、まずはその辺を鍛えないといけないと思うんですがね。
このような人というのは、教わるということを、ちょっと拡大解釈し過ぎている傾向にあります。
メンター(師匠)というのは、何も手取り足取り教えてくれるとは限りません。むしろ良い師匠は、何も教えてくれないという考え方もあるのですからね。
近年では、良い先生、良き指導者に教わることが、習い事でも芸事でも、もちろん仕事でも、上達が早いというのが常識となりますが、一般的にそういう良い師匠と呼ばれる人に学んだ人の中からは、名人が出ないという傾向もあるんです。
そりゃあそうですよね。教え方が上手い人ってのは、確かにいらっしゃいますから、そういう人に教われば、ストレスを感じることなく、スキルアップに集中出来るのですから、上達は早くなるでしょう。
でも、それでは間違いなく「師匠を超える」ことにはならないということであり、その師匠もあなたも、本当にそれを望んでいるのか?ということも考えなくてはいけないと思うんですよ。
もしかしたら、ちやほやされたり、持て囃されたりすることを好きな先生もいるかも知れません。
そういう方は、あなたにいつまでもそばにいて欲しいと思うことでしょう。
でも、あなたはそれを望んでいますか?いつまでもナンバー2で良いのですか?
ということであり、逆にあなたは、本当に師匠にずっとついて行きたいと思っていても、師匠がそれを望んでいますか?
メンターを持つのであれば、そういうことまで考え、感じて欲しいものです。
メンターを持つ危険性について
前述のとおり、一口に師匠と弟子、メンターとメンティーと言っても、関係性はさまざまです。
その中で、とりわけ危険なのは、一方的にメンティーがメンターに依存してしまう、というケース。
これも、情報業界で良くあるケースなのですが、自らの思考は放棄して、メンターに100%依存してしまう、という方がいらっしゃるんですよ。
しかも、わりと沢山。
あなたには信じられないかも知れませんが、そのメンターが、ひとこと「200万円用意しておきなさい」と言えば、すぐに用意してしまう人が20人くらいいる、っていう方をボクは知っていますが、こうなるともう宗教ですよねw
幸いにも、ボクが知っているそのメンターさんは、本当にお金の運用が上手い人ですので、その20人は今のところ資産を増やしているようですが、このように本当の実力を備えている人など、情報業界では非常に稀(まれ)です。
ほとんどのメンターさんは、ボクに言わせれば「メンター気取りの詐●師」ばかりですので、その手の輩の上手い話しを信じてしまわないように、気を付けなければなりませんよ。
まあ、そもそもメンターに依存し過ぎる気持ちが無ければ、問題無いんですけどね。
メンターとの良好な関係の築き方
ということで、ボクが推奨する、メンターとメンティーの関係性をお伝えしておきましょう。
ボクが理想とするメンター(師匠)像は
- 聞かれたこと以外は答えない。
- 余計なことは言わない。
- 過度な見返りは求めない。
この3つです。
そして、理想のメンティー(弟子)像は
- 礼儀をわきまえる
- 素直な心を持つ
- 本当に苦しい時にだけ相談する
この3つ。
ひとことで言うならば「付かず離れずの関係」とでも言うのでしょうか。
師匠が弟子に物を教えるというのが、一般的な考え方であり常識なのでしょうけど、長く付き合っていれば、弟子を持ったがゆえに、師匠にも学ぶところが出てくるものです。
立場は違えど、お互いが切磋琢磨出来る関係を築くことが理想であり、それを成すためには、あまり接近し過ぎても、離れすぎていても難しいと思うんです。
弟子は半年に一度くらいの頻度で報告を入れる。
師匠は必ずそれにレスを返す。
ボクはそんな関係が理想だと思っています。