アフィリエイトで稼げない人の焦り

このカテゴリに投稿するべきコンテンツは、競合に勝つために、必要な戦術や注意するべき部分をお伝えするべきなのですが、そうなると、肝心なところを書かないワケにはいきません。

ライバルに勝つには、いや、ライバルとの勝負以前の話で、「自分自身」に勝たなければ、勝負の土俵にも上がれません。

己に勝つ。これは、どんな仕事でも、成功する為には言えることなのでしょうが、基本的にアフィリエイトは個人での運営が主となりますので、一般的な組織に属している方のように、上司や仲間が動機つけしてくれる、という環境を作りにくいのです。

したがいまして、己に勝つには、まさに自分で自分を律しないといけません。

それがなかなか難しいようで、アフィリエイト業界に参入されても、なかなか長期的に実践される人が少ない理由になっているのでは?とボクは捉えています。

今日は、もしかしたら、あなたにも近い将来訪れるかも知れない、成果が出ないアフィリエイターが、ちょっと危険な思考へと流される、状況と理由についてお伝えしようと思います。

情報業界・あなたの置かれている現状を把握しましょう。

情報業界・あなたの置かれている現状を把握しましょう

これはあくまでボクの所感なのですが、アフィリエイトを実践していくなかで、すべて独学で学んでいく人という方は、非常に稀(まれ)だと思うんです。

趣味で日記を書いて「少しお小遣いが稼げれば良いな」という軽い感じであれば、全て我流という方も多いのでしょうけど、こと事業として取り組む、もしくは副業の柱として臨む、という場合、大体の方が、アフィリエイトの教科書的な情報教材を購入したり、アフィリエイト塾などに参加されて、先行者のノウハウを吸収していく、という流れが大半だと捉えています。

そのような場合、最初はなるべく費用を掛けずに・・・という思いから、無料オファーに申し込んでみたり、無料レポートをダウンロードしてみたりして、それで完結するつもり(無料で学べるところまでで済ませる)でいたのに、気がつけばいつの間にか、高額な参加費を払って、塾に入ってしまったとか、情報教材(ノウハウ)を買い漁るクセがついてしまっていたり。

そんな方が、結構な割合でいらっしゃるのが、現在の情報業界の実情であり、これはある意味、情報業界の「市場」でもあります。

市場、つまりは、マーケット。需要と供給が交差する場所ですね。

アフィリエイトをはじめとするネットビジネスの流通業は、市場(マーケット)が拡大の一途を辿っていますけど、ことこの情報業界は、需要(新規参入者)の数と、供給(販売者・アフィリエイター)のバランスが、明らかに崩れてしまっているので、供給側にとっては、まさにπの奪い合いとなり、特典競争や価格競争はもとより、非道徳的な販売方法や、最悪、犯罪的な行為に走る人間もいます。

競争過多に陥るこの現象、資本主義社会においては、至極当然のことなのですが、だからと言って、モラルの欠如や、ましてや犯罪などは、本来許されることではありません。

しかし、インターネットの匿名性が、まだまだ浸透しているこの日本では、これらの事案が残念ながら平気で行われています。

誇大表現の広告、スパムとしか思えないメールの乱発、他人のコンテンツの盗用、そして返金逃れ。

これらの、ある種「グレーゾーン」に関しては、自分の身は自分で守らないといけない状況です。

アフィリエイト業界(ASP)の現状

アフィリエイト業界(ASP)の現状

では、もう少し的(まと)を絞って、アフィリエイト業界について見てみましょう。

前述しましたとおり、アフィリエイトの市場自体は、このように右肩上がりで上昇している状態です。

アフィリエイト市場規模推移予想
資料元→http://www.yano.co.jp/press/press.php/001036

これは、ネット通販の普及が主な影響と思っておりましたが、意外にも消費者金融(キャッシング)の業態変化が起因している、という実情もあるようです。

参考記事→アフィリエイト市場が拡大している―その要因は意外にもあの業界のお客さん

ネット市場に、これまで利用されていなかった方たちが、「利用せざるを得ない」という状況にもなりつつありますので、少子化、高齢化が進んでいても、まだしばらくこの成長は続くでしょうね。

さて、このアフィリエイト業界の成長を支えているのが、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)であることは間違いないことで、あなたもご承知のことと思います。

アフィリエイト業界の中でも、このASPにスポットを当ててみると、意外にも優劣の差が出ていることが解り、アフィリエイト業界が成長している=全てのASPが成長している=どのジャンルでも問題無い。

と、短絡的に考えるのは、少々乱暴かも知れません。

一番解りやすいのは、あのヤフーが、ヤフーアフィリエイトの廃止を決定したことでしょう。

これまで、それこそお小遣い稼ぎ程度であれば、初心者にも敷居が低くかったため、アフィリエイトをはじめたら、誰しもが一度は通る道。という認識がありましたけど、先日、バリューコマーズへの完全移行を発表しました。

このように、成長業界にあるアフィリエイト、そのASPとて、時流変化に対応していかなければ、淘汰されるのが現実です。(現状ではヤフーアフィリエイトが完全になくなるワケではありませんが)

その時流変化に対応していくには、あなた自身が「それを感じる目」を持ち合わせていなければなりません。

ちょっと話が反れましたが、この「時流を感じること」という部分が、今日の本題であります「己に勝つ」ことと密接なつながりがあるのです。

メンターを持つ有効性と危険性

メンターを持つ有効性と危険性

あなたが、アフィリエイトを本格的にはじめたきっかけが、情報業界の人間から発信される教材や塾といった形の場合、注意しなければいけないこと。それが

[attention color=”green”]依存[/attention]

です。

ノウハウコレクターや情報弱者などと、不名誉な称号を与えられ、情報業界の発信者に良いように利用されている、いうならば「食い物」にされている方たちから、ご相談を受けることがありますが、このような方たちは、一様(いちよう)にして、依存心が強い傾向にあると感じます。

  • ○○さんの教材だから間違いないと信じている。
  • ▲▲さんが主宰している塾は評判が良いので入りたい。
  • 誰それが言っていたから間違いが無いと思っている。

このように、自分の判断基準が、自分以外の方におかれ、ある意味ことの良し悪しに対する思考が停止している状態です。

古い言葉で言いますと、何が正しくてではなく、誰が正しいか、という基準になってしまっている、ということですね。

アフィリエイトで稼ぎたい。成功したい。それはこの仕事につけば、誰しもが思うことであり、考えることです。

ですが、その思いが余りにも強いと、それは焦りに変わります。

焦りは、正常なる思考回路を麻痺させますから、傍からみれば「そんなワケないじゃん」というような、甘い誘惑に魅力を感じてしまい、あれよあれよと取りこまれてしまうのです。

もちろん、情報業界にも、マジメに事業に取り組んでいらっしゃる方も多数いらっしゃいます。

そして、人に物を教えることが好き、という人もいらっしゃいますので、そのような方に教えを請うこと自体を、決して否定するワケではありません。

しかし、そのような場合でも、依存心が強すぎる人は、自分で考えること、自分で感じることをしなくなってしまう傾向にあるのです。

ましてや、元引きこもりのニートが教える・・・とか、ダメリーマンだった男が教える・・・というような、プロモーションだけに特化したような塾を検討してしまうのは、すでに危険な状態である、と考えたほうが良いでしょう。

一般の教育現場とちがい、アフィリエイトの場合は先生(メンター)を選ぶことが出来ますから、良い先生(師匠)につくことが出来れば、成長も早いかも知れません。

しかし、メンターに依存してしまうことは、先に述べたように、自分の感覚を磨くということの放棄に繋がります。

守破離(しゅはり)という言葉にあるように、いずれは師のもとを離れることを意識して、型を学ぶという姿勢が、調度良いのではないでしょうか。

まとめ

アフィリエイト市場は、今後もしばらく成長を続けるでしょうし、その事実を考慮したからこそ、アフィリエイトをはじめた、という方もいらっしゃることでしょう。

しかし、そんな市場で活動しているにも関わらず、成果が出せないという思いが、次第に焦りに変わっていく。そんな方も大勢いらっしゃいます。

そんな方々を、舌舐めずりして待ち構えているのが、情報業界の人間です。

まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)というべき世界で、あらゆる手段を使って、焦りや不安を抱える人たちの財布の中をを狙っているのです。

この手の勧誘や罠に乗せられない為にも、また、「時流変化を正しく認識する感覚」を磨く為にも、依存心を払拭し「己に勝つ」という、強い意志が必要なのです。